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自社の広告枠はいくらで売れる?

「うちのメディアなら、いくらで広告枠を販売できるのか」

メディアやブログサイトなどを運営されてる方なら、誰もが思う悩みではないでしょうか。メディアのマネタイズ方法には様々なものがありますが、固定収入を得ることができる「純広告・月極広告」は魅力的です。

今回は月極広告の料金を決めるにあたって、参考にしたい基本情報をまとめてご紹介します。

広告料金を決める基本の要素

広告枠を販売するにあたって、一番重要なのが「価格」です。では、どのようにして自社の広告枠の「価格」を設定すれば良いのでしょうか?

まずは、その価格を決定するにあたって、基本となる4つの要素を紹介します。

1.PV(ページビュー)

広告枠の価格設定において、一番重要視されるのは「PV」だと言われています。メディアの規模を表すためにも用いられる指標です。様々なメディアにおいて、この数値を参考に、広告枠の価値を算出するケースが多く見られます。

また、メディア全体のPVだけではなく、実際に「広告を掲載するページ」のPV数も重要です。この数値を提示しておくと、価格設定のより具体的な根拠となります。

2.imp(インプレッション)

imp(インプレッション)は、掲載する「広告の表示回数」です。混同してしまいがちですが、広告自体の表示回数を表す数値のため、上述した「PV」とは異なります。

PV(ページビュー)
Webページの表示(閲覧)回数
imp(インプレッション)
掲載されている広告の表示(閲覧)回数

1つのページにおいて、ローテーション形式で広告を掲載(ランダムで複数の広告を表示)する場合、広告1つあたりのimpはPVよりも少なくなります。

例.月間1万PVのページに、2つの広告をローテーション(均等)で掲載した場合

10,000PV ÷ 2 = 5000imp

大手メディアサイトなどの「広告枠の料金ページ」などに掲載されている参考数値には、「PV」で表記されている所や「imp」で表記されているなど様々です。ただ、広告主からの観点で考えると、より広告に直結する「imp」の方が参考にしやすい数値です。可能な限り、提示しましょう。

3.UU(ユニークユーザー)

UU(ユニークユーザー)とは、メディアに訪れている「ユーザー数」のことを指す数値です。

メディア読者の比率が、リピーターに大きく偏っていると「UU」は伸びません。「PVが多くなってきても、UUがあまり伸びない・・・」という悩みをお持ちのメディア運営者の方も多いかと思います。

「UU」は、「どれだけの人数に広告を見てもらえるのか」ということを示す数値でもあります。そのため、この「UU」を大きく重視する広告主も多いのです。

「UU」が極端に少ない場合は、多数のユーザーに訴求できないため、広告枠を販売しにくくなってしまいます。

4.ユーザー(読者)の属性

数値だけではなく、「ユーザー(読者)の属性」も確認しておきたいポイントです。読者層の大半を「女性」が占めている場合、どれだけ規模の大きいメディアであっても、「男性向け商品」を販売している会社にとっては魅力的に映りませんよね。

それとは逆に、PVが少ないメディアであっても、「ゲーム好きな読者ばかりを集めているメディア」であればどうでしょうか。ゲーム会社にとっては、高い広告費を払ってでも広告を掲載したいと考えるかもしれません。「広告主の持つ商品」と「ユーザーの属性」の組み合わせによっても、広告枠の価値は変化するのです。

専門性・希少性の高いメディアであれば、規模が小さかったとしても、高い金額で広告枠を販売できる可能性があります。

その他の要素

上記の要素が組み合わさって、メディアの価値や広告費の相場が決まります。

また、複数箇所の広告枠を販売できるようになると、それぞれ枠ごとに料金を差別化することも可能です。下記のような要素を参考に、細かな価格設定を行っても良いでしょう。

広告枠(掲載バナー)のサイズ

バナーの大きさにより、「ユーザーへ与える印象」や「クリック率」が大きく変動します。

掲載場所

同一ページであっても、ページの上部と下部では、ユーザーの目に止まる回数は大きくに異なります。数値にしにくい要素ですが、確実に差がでる部分なので、十分加味した上で価格設定を行いましょう。


これらが、広告枠の費用を決定する上で、基本の要素となります。では、それらを踏まえて自サイトの広告はいくらに設定すれば良いのでしょうか?

簡単な設定でスタート

まずはスタートする

様々なWebメディア・ブログなどの広告枠が、月極で販売されています。

相場としては「1pv = 0.1円~0.5円」といった価格帯で販売されているメディアが多く見られます。高く販売されている所では「1pv = 1円以上」になるケースもありますが、そのような価格で契約するのは非常に難しいでしょう。

上記の相場を参考にして、「1000PVあたり100円」などの簡潔な価格設定で始めてみるのがオススメです。

この価格設定によるメリットには、以下のような点が挙げられます。

  • 簡潔でわかりやすい(広告主に説明しやすい)
  • メディアの成長に伴って、広告費を底上げできる

ただ、PVが大きく増えていくと、1PVあたりの金額は下がっていくことが多いようです。定期的な価格設定の見直しは必要かもしれません。

同ジャンル・同規模のメディアを参考にする

類似メディアを参考に

掲載費用を決定する上で、他のメディアを参考にしてみることもオススメです。様々なメディアにおいて、「媒体資料」や「広告費用の案内ページ」が用意されています。

ただし、当然の話ではありますが、各メディアによって広告枠の価格は様々です。まずは、以下のポイントに沿って確認してみましょう。

  • WEBサイトのジャンル
  • 広告の掲載場所
  • 広告枠のサイズ

これらの条件が似ているメディアを参考にすることで、適正な価格を判断しやすくなるでしょう。また、実際に販売されている広告枠の値段を知ることで、「この価格なら利用する」という広告主がいることも分かります。

しかしこの方法では、自社のメディアの本当の価値はわかりません。あくまで、「安定して広告枠を販売できるようになるまで」の参考数値として活用してみてください。

純広告(月極広告)の魅力

メディアのマネタイズ方法には、アフィリエイトやアドセンスなど様々な手法がありますが、クリック数やCV数の増減の影響を受けるため、収益を安定させるのは簡単なことではありません。

その点「月極広告」なら、一定の報酬を得ることが可能です。たとえそれが数千円だったとしても「確実に」固定の収入を得られる所は魅力ですよね。

しかし、月極で広告枠を販売するのはとても難しいことです。適正な価格設定に加え、運営メディアにマッチする広告主への営業活動も必要になります。「PV」や「UU」といった一般的な指標だけでなく、ユーザー層の詳細データ(年齢、性別、地域)など、できる限りの情報を提示できるように準備しておきましょう。

まとめ

上記を自社のメディアに当てはめてもらうと、「意外と少ないな…」という印象を持つ方もいるかもしれません。

今回ご紹介したのは、あくまで価格を決めるための基本的な要素だけです。自社メディアのコンテンツの充実化など、継続的な成長を目指していきましょう。

また、月極での価格設定以外にも、以下のような契約形態もあります。

  • imp保証(50000impでいくら)
  • 2週間や3ヵ月などの期間
  • 年間契約

様々な掲載プランを用意することで、広告主が出稿しやすい仕組み作りを進めていくことも大切です。

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